vol.62『議事録をやめた日——“ボード写真”だけで責任が動き出した』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

⏱ 読了目安:約3分

書くより、見えるほうが人は動く。

「議事録、今日は取りません。——このボードの写真が“唯一の記録”です。」

元社長として、私は会議後の“完璧な議事録”に多くの時間を失っていた。きれいに整うほど実行は遅れる。そこで、ホワイトボードに決定・担当・期限の3行だけを書き、写真を撮って共有する運用に切り替えた。

結果、誰が何をいつまでにやるかが一目で伝わり、翌日には進捗が動き出した。今日は、その最小運用と台本を共有する。

“決定・担当・期限”の3行を写したボード写真が唯一の記録

こんな人に読んでほしい

  • 議事録作成に時間を取られ、実行が遅れがちな経営者・リーダー
  • 「誰がやるのか」「いつまでか」が曖昧なまま会議が終わるチーム
  • 最小の管理で最大の前進を生みたい人

この記事で伝えたいこと

  • 合意は“文字量”ではなく“可視化と単純さ”で強くなるという視点
  • ボード写真運用:3行ルールと共有テンプレ、毎朝の運転方法
  • 明日から使える“撮る→送る→動く”の台本

1. ボード写真運用との出会いで変わったこと

以前は、会議のたびに1〜2時間かけて議事録を整理していた。だが現場が欲しいのは「合意内容の即時可視化」だ。そこでルールを3つにした。

  • 書くのは3行だけ:①決定 ②担当(1人名指し)③期限(日付)
  • 写真を“唯一の記録”に:修正は次回のボード上で上書き(履歴は写真で残る)
  • 共有は1分以内:会議室を出る前に全員のいるチャンネルへ投稿

たったこれだけで、“やるべきことが一目でわかる”状態が毎回つくれる。整えるより、動かすほうに時間を使えるようになった。

2. 比べないことが教えてくれたもの

立派な議事録テンプレを比べ始めると、目的が「記録の完成」になってしまう。元社長の私が学んだのは、“回る仕組み”は粗くていいということ。
比べるのは様式ではなく、翌朝に動いたかどうか。ボード写真は、チームの視線をいつでも“合意の原点”へ戻してくれる。

3. それでも前に進む理由(撮る→送る→動くの台本)

撮る(会議室内・30秒)
「最終版の3行を板書→全員で確認→写真を1枚だけ撮影」

送る(退室前・30秒)
[議題名-日付] 決定/担当/期限 の1行テキストを添えて、写真をチャンネルへ投稿。
例:[LP最終調整-9/22] 決定=B案 / 担当=中山 / 期限=9/28

動く(翌朝・1分)
朝会の冒頭は写真を画面共有して「完了/未完/障害」を○/×/!で上書き。
未完は期限を再設定し、合意の更新も写真で上書きしていく。

まとめ

  • “決定・担当・期限”の3行だけをボードに残し、写真を唯一の記録にする
  • 共有は会議室を出る前に。翌朝は写真で○/×/!の上書き
  • 様式を磨かず、実行を早める——粗いが回る仕組みが最強

次回予告

vol.63『メールが短い日——“5行ルール”で返信速度が3倍になった』

次回は、元社長の受信箱を基準に作った“5行ルール”。
件名・1行目・締めの一言だけで、チームの返信速度が跳ねた実例を共有します。

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