vol.12『今日を生きるだけで、十分すごい』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

「営業の勝敗」は明日じゃなく、今日の一歩で決まる。

結果が出ない日でも、進んでいた。

経営者として“売上”に意識を奪われると、今日やった小さな改善や、お客様との短い対話の価値を過小評価してしまう。
でも、売れた理由の多くは“昨日までの地味な積み重ね”にしかない。

「今日を生きる」ことは、営業における最短の成長戦略だったと、今ははっきり言える。

小さな前進が、やがて売上の地層になる

こんな人に読んでほしい

  • 数字プレッシャーで「今日の一歩」を軽視しがちな経営者・営業責任者
  • 毎日の行動と売上成果のつながりが見えず、焦りが募っている人
  • 仕組み化したいが、まず何から直せば良いか迷っている人

この記事で伝えたいこと

  • 売上は“今日の行動設計”でしか変えられないこと
  • 成果が出ない日にこそ、プロセスKPIと顧客接点を整える意味があること
  • 「1日の再現性」を高めると、組織の営業力は底上げされること

1. 「今日」を整えるだけで変わったこと

私がまずやったのは、1日の勝ちパターンを固定することだった。
朝イチで既存顧客のフォロー → 午前は新規の一次接点 → 午後は提案準備と社内レビュー → 夕方は翌日の仕込み。
この順序を崩すと成果も乱高下した。逆に守るだけで、体感的に商談化率が安定した。
「今日の型」を決めるのは、小さく見えて最も効果的な営業マネジメントだった。

2. 比べないことで見えてきた“営業の骨格”

他社や他人の成果と比べる日々は、結局プロセスを薄くする。
私がやめたのは「結果の比較」で、始めたのはプロセスの点検だ。
・接点:新規◯件/既存◯件を“誰に・どの仮説で”行ったか
・深度:課題の再定義はできたか、意思決定者に届いたか
・次アクション:相手の時間軸に沿った約束が取れたか
これらを毎日ノートに残したら、数字よりも先に改善の勘所が見えるようになった。

3. それでも前に進む理由

「今日やること」を整えると、勝負は“気分”ではなく“設計”になる。
うまくいかない日も当然あるが、行動設計があればやり直せる。
経営者の営業課題は、崇高な戦略より、毎日の再現性に宿る。
今日を生き切れれば、明日は勝手に近づいてくる。

まとめ

  • 売上は「今日の型」を整えるほど安定する
  • 比べるのは他人の結果ではなく、自分のプロセス
  • 再現性ある1日が、組織の営業力を底上げする

次回予告

vol.13『誰かの言葉じゃなく、自分の言葉で歩く』

次回は、教科書の正しさから離れて「自社に合う営業言語」を作り直した話。言葉が変わると、チームの動きが変わる。

おまけ・SNS連携

更新情報はX(旧Twitter)でも発信中!
@Okin_san_

元社長のリアル再出発ストーリーをお届けします

タイトルとURLをコピーしました