仲間を失った痛みは、経営者の責任を突きつけた。
社員が辞めた瞬間、売上の穴よりも「信頼の穴」が大きかった。
経営者として営業数字を優先しすぎ、現場の声を軽視したツケが一気に返ってきた。
その日を境に、組織は弱体化し、営業活動の最前線に立たざるを得なくなった。
失った信頼を取り戻すのは時間がかかったが、その過程で「組織を守る覚悟」がようやく芽生えた。

こんな人に読んでほしい
- 営業組織の離職に悩んでいる経営者
- 現場との距離感に不安を抱えている人
- 再出発のきっかけを探しているリーダー
この記事で伝えたいこと
- 離職が突きつける「経営者の営業課題」
- 信頼関係の再構築に必要な視点
- 組織の再スタートを切るための第一歩
1. 辞めると告げられた瞬間の衝撃
社員から「辞めます」と告げられたとき、数字よりも自分への不信感が原因だと突きつけられた。
営業現場を知らないまま数字を求めた結果、現場の士気を削いでしまったのだ。
経営者として、最も耳が痛いフィードバックだった。
2. 営業の現場に戻って気づいたこと
社員が抜け、穴を埋めるために自ら営業に立った。
そこで直面したのは「現場のリアルな声」と「机上の戦略との乖離」。
数字だけでマネジメントしていた自分の甘さを痛感し、現場と共に考える姿勢を取り戻した。
3. 再スタートに必要だったのは「覚悟」
信頼を失った組織を立て直すのは簡単ではなかった。
しかし、逃げずに現場に立ち続けることで、少しずつ「もう一度ついていきたい」と言ってくれる仲間が現れた。
経営者にとっての営業課題とは、数字だけでなく「人の心を動かすこと」だとようやく理解できた。
まとめ
- 離職は数字以上に信頼の穴を突きつける
- 現場に立たなければ見えない課題がある
- 再スタートに必要なのは「逃げない覚悟」
次回予告
vol.42『営業戦略が空回りした日——机上の理想と現場のギャップ』
次回は、経営者として立てた営業戦略が、現場で全く機能しなかった失敗談と、そこから学んだ実践的な改善策を語ります。
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