時間は費やしたのに、前に進まない。
「会議すれば解決する」と信じていた。
しかし現実は、時間ばかり奪われ、現場は疲弊し、結論も曖昧なまま。
経営者として最も痛感したのは、会議の数ではなく「議題の質」と「決定の実行力」だった。今日は、営業会議を迷走させた失敗とやり直しの軌跡を記録する。

こんな人に読んでほしい
- 営業会議が形骸化していると感じている経営者
- 会議の後、結局「誰も動かない」状況に悩んでいるリーダー
- 意思決定と実行のサイクルを回したい人
この記事で伝えたいこと
- 「会議の数」より「議題の設計」が成果を左右する
- 結論を曖昧にしない仕組みの必要性
- 営業課題は会議室ではなく現場でしか解決できない
1. 会議が増えたのに、営業が止まった
売上が落ち始めた時期、私は「情報共有不足が原因だ」と思い、会議を増やした。
毎週の営業会議に加え、臨時ミーティング、報告会…。
だが結果は逆で、会議が増えるほど現場は時間を奪われ、行動量は減少。
「話すことでやった気になる」罠に、私自身がはまっていた。
2. 議題の設計を変えた瞬間
転機は「議題の粒度」を見直したことだった。
・抽象的な「売上を上げよう」→具体的な「今月の失注理由トップ3と改善策」へ
・報告中心の会議→意思決定とアクション決定中心へ
・議題ごとに「決める/検討継続/破棄」を必ず明文化
こうして、会議は「確認の場」から「実行を決める場」に変わった。
3. 会議で決めたことを現場で回す
さらに重要なのは、決めたことを現場に落とし込むことだった。
決定事項は「誰が・いつまでに・どうやって」動くかを必ず明記。
翌週の会議で進捗をレビューし、動かなければ再度原因を議論する。
それを繰り返すことで、会議が現場の行動に直結し始めた。
成果は会議室でなく、現場でしか生まれない。
まとめ
- 会議を増やしても成果は出ない
- 議題を「決める粒度」に落とし込むことが鍵
- 会議のゴールは“行動を決めること”である
次回予告
vol.45『顧客の声を誤解した日——ニーズ把握と提案のすれ違い』
次回は、現場でのヒアリングを誤って解釈し、提案がズレて信頼を失った失敗談を書きます。どうやって修正し、関係を立て直したのか──。
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