前の勝ちパターンに頼った瞬間、毎日更新は止まった。
元社長としての「成功体験」は、日次ブログでは通用しなかった。
PV至上主義、完璧主義、バズ狙い──。かつては成果を出した戦術が、連続更新の妨げになっていた。毎日書くことの本質は“勝ち方の再現”ではなく、“学習の速度”を上げることだった。
失敗を分解し、仕組みで再挑戦する。ここからが本当のスタートだ。

こんな人に読んでほしい
- 「昔はうまくいったのに」と手が止まっている人
- 完璧に仕上がるまで公開できず、更新が続かない人
- ブログを“営業資産化”したい経営者・個人事業主
この記事で伝えたいこと
- “過去の成功”より“学習の速度”を優先する視点の大切さ
- 毎日更新を支える小さな仕組み化とKPI設定
- 失敗を再現可能な改善点に翻訳して前進する一歩
1. 失敗との出会いで変わったこと(止まった理由の分解)
元社長の自分は、記事一本を“提案書レベル”まで仕上げようとした。結果、①完璧主義(公開が遅い)②PV依存(短期の数字に一喜一憂)③テーマ過多(軸がぶれる)④動線なし(CTA不在)で、更新は断続的になった。
ここで気づいたのは、日次ブログは「作品」ではなく“連続するプロトタイプ”だということ。60点で出して翌日に直す方が、80点を寝かせるより営業的に強い。学びの回転数が、最終的にCVを押し上げる。
2. 比べないことが教えてくれたもの(他人のPVでなく、自分のKPI)
競合の伸びやSNSのバズに心を乱されていた。比べる対象を他人から自分のファネルKPIに切り替える。
・入力:投稿本数/週、執筆時間、ネタ在庫数(最低14本分)
・中間:カテゴリ別CTR、滞在時間、内部リンク遷移率(関連記事→メルマガ誘導)
・出力:メルマガ登録CVR、相談フォーム送信数、商談化率
この“自分比”で見ると、効果の高い導線は「本文中の体験談→チェックリスト→メルマガ誘導」。PVよりも、ネタの粒度×内部リンク設計×CTAの位置で成果が変わるとわかった。
3. それでも前に進む理由(仕組みで再挑戦する)
再挑戦は根性論では続かない。だから仕組みで守る。
① 型(テンプレ)固定:タイトル/一文要約/本論3ブロック/まとめ/次回予告/CTAを固定化
② ネタ管理:「事実→気づき→教訓→行動提案」の4コマで下書き。日常からメモを収集
③ 時間ブロック:朝は下書き、昼は推敲、夜に予約投稿(毎日同時刻)
④ 内部リンク運用:各記事に“前後編リンク+カテゴリ導線+メルマガ”を必ず設置
⑤ 週次レビュー:伸びた記事の共通点を〈テーマ/導入/見出し/CTA位置〉で言語化し、翌週に反映
過去の成功は誇りとして残す。だが意思決定は、今日の学習速度に合わせて更新する。
まとめ
- “完璧”より“連続”が価値を生む(60点で出して翌日磨く)
- 他人ではなく、自分のファネルKPIで比べる
- 型・時間・リンク・レビューの4点で仕組み化し、再挑戦を継続
次回予告
vol.7-1『小さく積み上げる技術——毎日を“止めない”ための仕組み』
次回は、前向きに続けるための具体策を紹介。ネタ切れしないストック法、15分で下書きを量産するコツ、自然にCVへつながる導線の作り方まで、明日から使える形でまとめます。
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