最初の一歩は“雑”でいい。止まるより、動く。
完璧に始めようとして、私は何度も機会を逃した。
元社長の癖で、計画・根拠・勝ち筋が揃うまで動けなかった。準備は整っているのに、公開は遅れ、熱は冷め、機会は去る――そんな失敗を何度も繰り返した。
そこから学んだのは、「小さく・速く・雑に出して、すぐ直す」という当たり前の実行力だった。

こんな人に読んでほしい
- 準備に時間をかけすぎて着手が遅れるリーダー
- 失敗が怖くて挑戦を先送りにしてしまう人
- 小さく始めて学びを早く得たい元・現マネージャー
この記事で伝えたいこと
- 「小さく始める」を機能させる設計(MVO・指標・締切)
- 失敗のコストを“安く”する運用
- 継続のためのリズムづくり
1. 完璧主義が招いた機会損失
LP公開を例にすると、私は市場調査・ペルソナ・競合分析・コピー検証……と一式を揃えようとして公開が1か月遅れた。いざ出してみれば、仮説の半分は外れ。
学びは「机上の精度」を上げても、ユーザーは待ってくれないという事実。遅れた1か月分の反応データは二度と戻らない。
2. 小さく始める“3点セット”
止まらないために、次のルールを自分に課した。
①MVO(最小実用アウトプット):LPはヒーロー見出し+CTA+FAQ1個で公開。
②検証指標:CTR・問い合わせ数・否定的フィードバック件数の3つだけ。
③締切:48時間以内に公開、7日間で2回改善。
これで“始めるハードル”を物理的に下げた。
3. 失敗を“安くする”運用
初回公開の反応は鈍かった。以前の私なら作り直しに戻っていたが、今回は箇所限定で直す。
見出しの言い換えA/B、CTA位置の移動、問い合わせ導線の摩擦削減(入力項目を3つに)。
大当たりは出ないが、週ごとに確実に良くなる。「失敗=やり直し」ではなく「失敗=次の仮説素材」へ変換する設計が効いた。
まとめ
- 完璧主義は着手を遅らせる。MVO・指標・締切で“まず出す”を強制する
- 改善は局所・短周期。失敗は“安く”“早く”回収する
- 質は走りながら上げる――学びの速度が成果を連れてくる
次回予告
vol.8『思いがけない“つながり”に救われた日』
小さく動いたことが、想像もしなかったご縁につながった。一本のメッセージから状況が動き出した話。
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