助けは、完璧な計画ではなく、一通のメッセージから来た。
「最近どう?」——たった一行が、止まっていた私を動かした。
元社長の私は、再出発の序盤で孤立した。失敗続きで自尊心は削れ、頼ることも下手だった。そんな時、かつての取引先から届いた短いDMが、状況を変えた。私はずっと「助けてください」と言えなかっただけだった。
この記事では、つながりを活かせなかった失敗と、その一通のメッセージをきっかけに関係が再起動した過程を記す。

こんな人に読んでほしい
- 弱みを見せられず、ひとりで抱え込んでしまう人
- 相談したい相手はいるのに、連絡をためらっている人
- ご縁を成果につなげる具体的な動き方を知りたい人
この記事で伝えたいこと
- 弱さを見せることで生まれる“実務的な助け”の引き寄せ方
- つながりを“仕事化”するまでの最小ステップ設計
- 恩返しの設計(ギブの可視化)で関係を長く育てる方法
1. 連絡できなかった理由と、失敗のコスト
連絡しなかったのはプライドだった。「元社長」なのに状況が苦しいと言えない。結果、低空飛行のまま案件は取り逃し、キャッシュは細り、焦りは募る。
後から分かったのは、相手は「声をかけてほしかった」こと。沈黙は相手の善意すら奪っていた。
2. 一通のDMから、実務に落とす“3ステップ”
DMへの返信は、長文の近況ではなく具体の依頼にした。
①15分の状況共有(目的:現状の棚卸し/資料は1枚)
②たった1タスクの共同作業(例:LPのヘッドコピーのブラッシュアップ)
③次の一手の約束(期限と成果の定義を決める)
“相談”を“作業”に落とすことで、関係は一気に前進した。
3. ご縁を育てる“ギブの可視化”設計
もらいっぱなしにしないために、私はギブを“見える化”した。
・相手のナレッジをノート1枚に要約して返す(承諾を得てチームにも共有)
・相手の課題に対して、私のリソースでできる“翌日ギブ”を1つ提案
・紹介やレビューを依頼されたら、期限内に“使える品質”で返す
これで、つながりは一回きりの善意ではなく、繰り返される協働に変わった。
まとめ
- 弱さを見せることは、相手の“助けたい”を活かすことでもある
- つながりは“作業化”で動き出す——15分共有→1タスク→次の約束
- ギブの可視化で、ご縁は続く資産になる
次回予告
vol.9『小さな“やることリスト”がくれた明日』
関係が動き始めた後、毎日を前に進めたのは“3つだけのTODO”。私の実践フォーマットを失敗談込みで公開します。
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