vol.9『小さな“やることリスト”がくれた明日』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

「できた」を積むと、心は前に進む。

大きな計画は何度も挫折した。けれど、小さな一行は私を裏切らなかった。

元社長の私は、壮大な戦略を描くほど行動が遅くなる癖があった。完璧に始めようとして先延ばし、結局は自己嫌悪だけが積み上がる。

そこで始めたのが、3項目だけの“やることリスト”。小さな実行が、折れた自信を少しずつ修復してくれた。

チェックマークは小さいけれど、明日を動かす

こんな人に読んでほしい

  • やるべきことが多すぎて固まってしまう人
  • 計画ばかりで手が動かない自分に疲れている人
  • 再出発の一歩目をどこから踏み出せば良いか迷っている人

この記事で伝えたいこと

  • 「小さく始める」ための実践的なリスト運用
  • 失敗が続く時のタスク設計の落とし穴と対処
  • 明日につながる“できた感”の育て方

1. 失敗の原因は“計画の大きさ”だった

私のToDoはいつも巨大だった。「プロダクト戦略を固める」「新規事業構想を作る」——終わりの定義が曖昧で、着手の基準も不明確。
着手できない→遅延→自責、の負のループ。大きい目標は必要でも、今日の行動は1ステップに分解しないと動けない。

2. “3つだけ”ルールで作る、やることリスト

毎朝5分で、以下の3項目だけを書いた。
10分で始められる具体動作(例:候補顧客5社に仮説1行メールを書く)
完了の判定が明確(自分でYes/Noで判定できる)
未来へつながる次アクションが連鎖(終えたら次の小ステップが見える)
さらに、やらないことを1つだけ決めた(例:午前はSlackを開かない)。

3. それでも崩れた日:私の失敗パターンと修正

失敗談は尽きない。
盛り込み過ぎ:3つが5つに増殖 → タイムボックスを設け、1つ30分上限に。
抽象タスク化:「資料を詰める」→「目次の3項目だけ書く」と動作に変換。
ご褒美先払い:ツール整備に時間を溶かす → 朝イチは紙メモ、午後にだけデジタルへ転記。
小さな設計変更で、完了率は体感で倍になった。

まとめ

  • 大目標は掲げてよい。ただし今日の一歩は10分で始められる形にする
  • タスクは3つだけ。完了判定をYes/Noで言える粒度に
  • 崩れた日は設計のせい。自分を責めず、ルールを微調整する

次回予告

vol.10『“結果が出ない日”にも意味はある』

数字が動かない一日。それでも残るものは何か——停滞の中で見えた小さな前進と、折れないための記録術を語ります。

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