「できた」を積むと、心は前に進む。
大きな計画は何度も挫折した。けれど、小さな一行は私を裏切らなかった。
元社長の私は、壮大な戦略を描くほど行動が遅くなる癖があった。完璧に始めようとして先延ばし、結局は自己嫌悪だけが積み上がる。
そこで始めたのが、3項目だけの“やることリスト”。小さな実行が、折れた自信を少しずつ修復してくれた。

こんな人に読んでほしい
- やるべきことが多すぎて固まってしまう人
- 計画ばかりで手が動かない自分に疲れている人
- 再出発の一歩目をどこから踏み出せば良いか迷っている人
この記事で伝えたいこと
- 「小さく始める」ための実践的なリスト運用
- 失敗が続く時のタスク設計の落とし穴と対処
- 明日につながる“できた感”の育て方
1. 失敗の原因は“計画の大きさ”だった
私のToDoはいつも巨大だった。「プロダクト戦略を固める」「新規事業構想を作る」——終わりの定義が曖昧で、着手の基準も不明確。
着手できない→遅延→自責、の負のループ。大きい目標は必要でも、今日の行動は1ステップに分解しないと動けない。
2. “3つだけ”ルールで作る、やることリスト
毎朝5分で、以下の3項目だけを書いた。
・10分で始められる具体動作(例:候補顧客5社に仮説1行メールを書く)
・完了の判定が明確(自分でYes/Noで判定できる)
・未来へつながる次アクションが連鎖(終えたら次の小ステップが見える)
さらに、やらないことを1つだけ決めた(例:午前はSlackを開かない)。
3. それでも崩れた日:私の失敗パターンと修正
失敗談は尽きない。
・盛り込み過ぎ:3つが5つに増殖 → タイムボックスを設け、1つ30分上限に。
・抽象タスク化:「資料を詰める」→「目次の3項目だけ書く」と動作に変換。
・ご褒美先払い:ツール整備に時間を溶かす → 朝イチは紙メモ、午後にだけデジタルへ転記。
小さな設計変更で、完了率は体感で倍になった。
まとめ
- 大目標は掲げてよい。ただし今日の一歩は10分で始められる形にする
- タスクは3つだけ。完了判定をYes/Noで言える粒度に
- 崩れた日は設計のせい。自分を責めず、ルールを微調整する
次回予告
vol.10『“結果が出ない日”にも意味はある』
数字が動かない一日。それでも残るものは何か——停滞の中で見えた小さな前進と、折れないための記録術を語ります。
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