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分厚い提案は安心をくれる。けれど、決裁は動かない。
即決は情報量ではなく、“迷わない設計”で生まれる。
元社長の頃、100ページの提案書を持っていくほど先延ばしになった。
ある日、A4片面に要点を詰めた“1枚”だけで臨んだら、商談は3分で決まった。答えはシンプルだった。相手の頭を使わせない——それだけでいい。

こんな人に読んでほしい
- 提案は通るが「社内決裁で寝かされる」ことが多い営業担当
- 資料作りに時間をかけるほど、成約が遠のいている気がする人
- 小規模事業で「その場の即決率」を上げたい経営者
この記事で伝えたいこと
- A4片面は「迷いを消す構成」さえ守れば、3分で即決がつくれる
- “条件・価値・次の一手”の三点固定が決裁の速度を上げる
- 明日から使える片面テンプレと、運用上の注意
1. A4片面との出会いで変わったこと
かつての僕は、提案の「根拠」を積み上げた。図表、エビデンス、将来予測。
でも決まらない。相手は「社内に持ち帰ります」で去っていく。
試しにA4片面に絞った。見出し=結論/左=条件/右=価値/下=次の一手だけ。
面談で先に“結論”を読み上げ、ペンでチェック欄に丸をつけてもらう。
たった3分。その場でOKが出た。後で分かったのは、相手の上司にも渡しやすい形式だったこと。
「迷わない」は、相手の社内でも効く。
2. 比べない提案——片面の“型”だけを守る
立派な冊子を真似るほど、うちの現場は遅くなる。A4片面は“うち流”に最適化する。
守るのはこの4ブロックだけ:
[見出し=結論] 例:本日Aプランで開始。初月△%削減、納期○/○。
[左:条件] 価格・範囲・納期・支払・契約期間(各1行)□同意チェック欄
[右:価値] Before→After(1行×3)/数値効果(初月コスト・リードタイム)/安心材料(実績1行)
[下:次の一手] 本日17時まで:□Aで進行 □Bへ切替/担当・連絡先/有効期限ルール:
・行数は各項目“1行”まで(折り返さない)。
・数字は1枚に最大3つまで(効果・価格・納期)。
・チェック欄は四角□で“上司決裁の起点”にする。
・詳細&根拠は別紙/URLへ逃がす(片面は即決専用)。
片面は「読むもの」ではなく、「丸をつける台本」だ。
3. それでも前に進む理由
即決は魔法じゃない。
ただ、選択肢を減らし、次の一手を明示すれば、人は動く。
片面は、相手の“意思決定の筋肉”を借りるための最短ルートだ。
3分で決められる設計に、こちらが先に整える。それが営業の仕事だと思っている。
まとめ
- A4片面=結論・条件・価値・次の一手の4ブロック
- 行数・数字・選択肢を減らし、チェック欄で“その場決裁”を作る
- 根拠は別紙へ。片面は「丸をつける台本」として使う
次回予告
vol.101『“決裁の道筋”——上司が押しやすい資料の作り方』
次回は、片面で即決できない時の“社内決裁の通し方”。上司が押しやすい「要点1枚+根拠1枚」の二段構えを解説します。
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