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「あの元社長、現場じゃ使い物にならないよね」——そう嘲笑っていた若手たちが、一週間後に黙り込んだ。
「プライドを捨てた」のは、負けるためじゃない。勝つために余計な荷物を下ろしただけだ。
再就職した営業代行の現場。20代の若手が「効率」と「トークスクリプト」で競い合う中、40を過ぎた俺は一人、彼らとは全く違う景色を見ていた。かつて経営者として何百もの商談を「決裁する側」で見てきた経験。それが、現場の泥臭い営業と掛け合わさった瞬間、化け物じみた成約率が生まれたんだ。
「新人おじさん」が、なぜたった一ヶ月でトップへ登り詰めたのか。現場で実践した、視点を変えるだけの「禁断の技術」を明かそう。

こんな人に読んでほしい
- キャリアチェンジで「若手に勝てない」と卑屈になっている人
- 営業成績が伸び悩み、小手先のテクニックに限界を感じている人
- 過去の経験をどう今の現場に活かせばいいか、糸口を探している人
この記事で伝えたいこと
- 「決裁者の心理」を実体験として知っているという圧倒的な優位性
- トークを磨く前に、相手の「経営の痛み」に共感する重要性
- 謙虚さと戦略的思考を両立させた時、年齢は「武器」に変わる
1. スクリプトを捨て、「経営の呼吸」を読む
周りの若手は、いかに噛まずに、いかに勢いよくスクリプトを話すかに命をかけていた。だが、元社長の俺がやったのは「聞く」ことの徹底、それも相手の「資金繰り」や「組織の悩み」という、営業マンが普通踏み込まない領域の呼吸を読むことだった。 「このサービスを導入したら、あなたの会社のBS(貸借対照表)はどう変わるか?」 目の前の担当者を一人の「作業員」としてではなく、一人の「経営パートナー」として扱った瞬間、商談の質は劇的に変わった。売ろうとするのをやめた時、皮肉にも数字が勝手についてきたんだ。
2. 比べないことが教えてくれた「熟成した武器」
若手のスピードやデジタルツールの習得速度と自分を比べても、焦るだけだ。俺は自分の土俵で戦うことに決めた。それは「信頼の構築スピード」だ。 40年間の人生で味わった挫折、数えきれない失敗談、そして社長時代の孤独。これら全てが、顧客との深い共感を生むための「スパイス」になった。若手には出せない、言葉の重みと説得力。 自分を卑下するのをやめたとき、白髪混じりのこの外見すら、顧客に安心感を与える「信頼のブランド」に見えてきた。
3. それでも前に進む理由
営業代行でトップを取っても、かつての年収には程遠い。それでも俺が震えるような充実感を感じているのは、自分の「本質的な力」で社会に価値を証明できているからだ。 「元社長」という看板がなくても、俺はどこでだって食っていける。その確信こそが、内側の焦りを静め、力強い一歩を支えてくれる。更地に立った俺が、ようやく自分の足で、自分の道を切り開き始めた瞬間だった。
まとめ
- 「売る」視点から「経営を助ける」視点へ変えるだけで結果は変わる
- 過去の苦労や失敗は、現場で顧客の心を掴むための最強の「ネタ」である
- 勝負すべきは速さではない。相手に与える「安心感と納得感」の深さだ
次回予告
vol.202『恩師との再会——どん底の俺を救った「たった一言」の重み』
営業で結果を出し始めた俺の前に、かつての起業当時の恩師が現れた。今の俺の姿を見て、彼は何を語るのか。再会の夜、居酒屋のカウンターで交わされた、俺の人生の羅針盤を再び狂わせる(!?)衝撃のアドバイスとは──。
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