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言葉が出ない日は、書くことで自分を取り戻せる。
「相談したいのに、言葉が出てこない」。
そんな時期があった。頭の中では不安や焦りが渦巻いているのに、いざ口にしようとすると、何からどう話せばいいのか分からない。
元社長としてのクセで、つい“整理された言葉”を話さなければと思い込んでいたのも原因だった。けれど再スタートの現場では、そんな余裕はどこにもない。
そこで頼ったのが「話す前に書く」という、ささやかなリハビリ習慣。会議用メモの作法と、再スタート中のノート術を組み合わせた、“書いて整える”方法だった。

こんな人に読んでほしい
- 相談したいのに言葉がうまく出てこない人
- 頭の中が散らかっていて、人に話す前に整理したい人
- 再スタートの不安を、一度“言葉にして外に出したい”と感じている人
この記事で伝えたいこと
- 話せないときこそ「書く」ことで整うという視点
- 自分の本音を引き出す簡単な書き出し手順
- 再スタートの不安を“言葉の形”にして軽くする方法
1. 話せない時期を救ってくれた“書き出し”という逃げ場
再スタート期のある日、誰かに話そうとした瞬間に、言葉がうまく出てこなくなった。
「何から話せばいい?」「どう説明すれば伝わる?」と考え始めた途端、頭の中が余計に混乱する。
元社長時代は、会議も商談も“結論から話す”が当たり前だった。けれど再スタート中は、その結論すら自分で見えていない。話せないのは当然だった。
そんな時に思い出したのが、社長時代に自然と使っていた会議メモの作法。
・事実を書き出す
・感情を書き出す
・次の一歩を書き出す
この3段階の整理は、話す前の“言葉の準備運動”にもなる。
書いてみると驚くほど頭が軽くなる。
「話せない」のではなく、“言葉にする前の整理が足りていなかっただけ”だと気づいた瞬間だった。
2. 3つのステップ——“話す前に書く”だけで言葉は整う
書き出し習慣は複雑なものではない。むしろシンプルだから続く。
① 事実を書く(30秒)
「いま起きていること」を淡々と書く。
・何があったのか
・どんな状況なのか
・どこで詰まっているのか
ここには感情を入れなくていい。まずは“外側の整理”をする。
② 感情を書く(60秒)
事実を見たあとに湧いている気持ちを短く書く。
「正直こわい」「焦っている」「自信がない」など、きれいに書く必要はない。
ここでようやく、自分の本音が文章という形で姿を現す。
③ 次の一歩を書く(30秒)
「今日できる最小の行動」を1つだけ書く。
・メール1通送る
・5分だけ調べる
・一旦休憩を入れる
大事なのは、行動を“極端に小さく”すること。
これだけで、言葉が未来へ向き始める。
この3つのステップを書くと、相談相手にも伝えやすくなる。
書いた内容をそのまま見せてもいいし、話すときの“台本”にしてもいい。
3. 言葉は準備すれば出てくる——だから焦らなくていい
言葉が出てこないとき、人は「自分が弱くなった」と思いがちだ。
でも実際には、ただ疲れているか、頭の中が散らかっているだけ。
書き出すことで、言葉はゆっくり戻ってくる。
それは“能力”ではなく、“整え方”の問題だったと気づける。
再スタート中は、うまく話せない日があって当然だ。
その日に無理やり人に話そうとしなくてもいい。
まずは自分のために書く。
書いた言葉が、やがて他人に届く言葉に育っていく——その順番でいい。
まとめ
- 言葉が出ないのは“弱さ”ではなく“整理不足”である
- 事実→感情→次の一歩の順に書くと、自然に話せる状態に戻る
- まずは話すためではなく、自分を整えるために書けばいい
次回予告
vol.143『“小さな前進の拾い方”——成果ゼロの日でも積み上がる記録術』
次回は、行動できた実感がなくても、「今日、自分はここまで進んでいた」と気づけるための“微差の記録術”についてまとめていきます。再スタート期に支えられた、小さな前進を見逃さない習慣の話です。
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