vol.126『“午後の打ち返し”——反対が出たら30分で戻す』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

⏱ 読了目安:約3分

否決は終わりじゃない、“設計ミス”が見えた合図だ。

「ダメです」の一言で折れるか、「どこを変えれば通るか」に聞き直すか。

元社長だった頃、僕はここで何度も感情的になって案件を落としてきた。今なら分かる。午後の30分は、悔しさを燃料に“設計をやり直す時間”だ。

現場×感情×学びの三軸で、反対が出た瞬間からの30分リカバリ手順を、実務レベルで言語化していく。

午後の“打ち返し30分”で、反対を条件付きOKに変えていくイメージ

こんな人に読んでほしい

  • 会議の最後に「今日は見送りで」と言われ続けている担当者
  • 午前中に根回ししても、午後の一言でひっくり返されがちな現場リーダー
  • 反対が出た後の“打ち返し方”が分からず、毎回モヤモヤを抱えて帰る管理職

この記事で伝えたいこと

  • 反対が出た直後の30分でやるべき3ステップ
  • 感情を飲み込みつつ、事実と条件を切り分ける思考の型
  • 「再提案の場」まで自分から設計し直す打ち返し術

1. 最初の5分——感情を冷やして“反対の芯”だけ抜き出す

反対が出た瞬間、人は「人格」を否定されたように感じる。元社長の僕も、何度もそう錯覚してきた。でも決裁側が見ているのは、ほとんどの場合「条件」か「順番」だ。

だからこそ、最初の5分でやることは一つだけ。感情ではなく、反対の“芯”を一行で書き出すことだ。

・反対理由の芯:
  例)「初期コストが今年度予算をオーバーしている」
      「セキュリティレビューが未完のまま」
      「運用担当の工数が確保できていない」

ここで「なんで今まで言わないんですか?」と感情で返した瞬間、勝負は終わる。
一度会議室を出て、廊下かカフェでメモアプリを開き、名詞+1フレーズで芯だけを残す。それが午後の打ち返しのスタート地点になる。

2. 次の15分——“味方3人”と条件付きOKの形を先に作る

午前中につくった味方3人(現場・中間・所管)を、ここでフル活用する。いきなり反対した本人に行かないのがポイントだ。まずは「どこを変えれば通るか」を、味方の目線で具体化する。

ステップA:実況スレに事実だけ投下(3行)
・反対の芯(名詞+一行)
・決裁者の口癖 or 気にしていたポイント
・今日中にやれる打ち手の候補(1つ)

ステップB:味方3人へのピンポイント打診
・現場:「この条件なら回せますか?」
・中間:「この修正なら稟議フォーマットOKですか?」
・所管:「この範囲ならリスク許容できますか?」

ここでやるのは、“賛成票”を集めることではない。
「この条件なら、あなたとしては止める理由がなくなりますか?」というラインを、3人分明らかにすることだ。

3. 最後の10分——反対者へ“確認ボール”として打ち返す

条件付きOKの形が見えたら、ようやく反対した本人に行く。ここでも感情は封印して、「確認のお願い」としてボールを投げ直す。

件名例:
【再確認のお願い/案件名】条件修正の上でのご相談

本文イメージ:
◯◯様

先ほどの会議でご指摘いただいた
「(反対の芯)」について、
下記の形であれば今年度内の運用として
許容範囲かどうか、再度ご確認いただけますでしょうか。

・初期コスト:◯◯万円 → 分割 or 開始月スライド
・セキュリティ:◯月◯日までにレビュー完了を稟議条件に設定
・運用工数:当初3名 → 初期2週間のみ◯◯部と共同運用

NGであれば、どの条件がボトルネックかも
一言いただけると助かります。

ここまでやると、「とりあえず無しで」と感情で流される確率は一気に下がる。
反対が出た午後は、“諦める日”ではなく“条件を言語化する日”だと思って動くと、仕事のしんどさも少し変わってくる。

まとめ

  • 反対が出た直後の5分は、感情ではなく“反対の芯”を一行で抜き出す
  • 次の15分で、味方3人と「どこを変えれば通るか」を条件レベルで固める
  • 最後の10分で、反対者に“確認ボール”として打ち返し、条件付きOKの形を取りに行く

次回予告

vol.127『“条件付きOK”——一度の否決を設計図に変える』

次回は、出てきた条件付きOKを「二度目以降の案件」に活かす方法。チェックリスト化・テンプレ化・根回しルートへの反映まで、元社長の“否決ログ活用術”を書きます。

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