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色を替えるだけで、今日が進む。
文章を足すな。色を替えろ。——これが毎朝5分の正体。
元社長として痛感したのは、現場が止まるのは「情報が足りないから」ではなく「状態が古いから」。
見取り図(vol.118)を三色で更新し、5行の実況メール(vol.117)に流すだけで、押印の列は前に進む。“誰がやっても回る”ために、色替えの型を用意しておく。

こんな人に読んでほしい
- 稟議の「今どこ?」質問が毎朝のように飛んでくる現場責任者
- 担当者ごとに更新の粒度が違い、進捗の見え方がバラつくチームリーダー
- 会議を増やさずに、押印までの体感スピードだけを上げたいマネージャー
この記事で伝えたいこと
- “三色レビュー5分”の型(タイマー運用/色替え基準/引き継ぎ文)
- 実況メール(5行)への接続で、全員の視界を同時更新する方法
- 迷ったら名詞に戻す——メモ三語(vol.114)との連動
1. “三色レビュー”との出会いで変わったこと
僕の現場では、朝会をやめて三色レビュー5分に置き換えた。やったことはシンプルで、青=提出/送付・黄=確認/差戻し・赤=停止/要判断の三色だけを、見取り図上で更新する。
5分の手順はこうだ。
- 1分:赤の棚卸し(誰・何日・一語タグ)。今日のハードルを口に出す。
- 2分:黄の期限更新(猶予→期日)。差分は「一語タグ+日付」だけ上書き。
- 1分:青の前倒し設定(次の担当と提出時刻を決める)。
- 1分:5行の実況メールを送信(宛先:係長→課長→決裁ライン)。
会議体は増やさない。色と日付だけが動くから、全員の“今日の一歩”がそろう。
2. 比べないことが教えてくれたもの
高機能ツールは要らない。大事なのは色替えの基準をチームで合わせることだけ。うちの基準は下記で十分だ。
青 → 黄:相手に渡った瞬間(Slack既読やメール受信ログでOK)
黄 → 赤:24時間以上“相手待ち”が続いたら自動で赤
赤 → 黄:翌営業日10:00に“差分あり”で再提示
黄 → 青:差戻し解消・再提出が完了したら即青文章で説明しない。名詞+日付+名前だけを見取り図に残す(例:「見積 11/20 鈴木」)。これが、誰がやっても回る最小単位だった。
3. それでも前に進む理由
三色レビューは、現場の焦りを日付に変換する儀式だ。
5分で色を替え、5行で全社に流す。たったこれだけで、“知らないから止まる”を消せる。
今日も迷ったら、文章ではなく色を触る。決裁は、それで動く。
まとめ
- 三色(青/黄/赤)×5分で“今”をそろえる——会議を増やさない更新術
- 色替え基準は4パターンだけ。名詞+日付+名前に統一して迷いを消す
- 差分は実況メール5行で即共有——見取り図と往復して渋滞を解消
次回予告
vol.120『“承認の前日”——押印直前の一手チェックリスト』
次回は、決裁前日の“最後の一手”。
机上一枚・見取り図・実況メールを束ね、止めやすい理由を先に潰すチェックリストを公開します。
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