vol.12-1『“A/B導線”で小さく勝つ——本文中CTAのテスト設計と勝ちパターンの残し方』― 何度も転職した僕が“会社員向いてないかも”に気づいた話。

シリーズ②:AGAINST THE TIDE|”会社員向いてないかも”

⏱ 読了目安:約3分

大きな勝利より、毎週の“1%改善”を積み上げる。

元社長時代の私は、勝ちパターンを「根性」と「カン」で再現しようとして失敗した。

毎日ブログも同じ。強い一撃を狙うより、本文中CTAの“位置・文言・長さ”を軽く検証し、週次で1%ずつ前に進める方が売上に効いた。

今日は、誰でも回せる“軽い検証”の設計図と、勝ちパターンの残し方を置いておく。

A/B導線の小さな違いを積み上げていくイメージ

こんな人に読んでほしい

  • CTAを記事末に置くだけで反応が弱いと感じている人
  • 検証をやりたいが、時間もデータ量も足りない個人・小規模事業者
  • “続けられる改善”でCVRをじわっと上げたい人

この記事で伝えたいこと

  • “軽い検証”を毎週回す視点の大切さ
  • 本文中CTAのA/B設計(位置・文言・長さ)の最小手順
  • 勝ちパターンをテンプレ化して翌週へ引き継ぐ方法

1. “軽い検証”との出会いで変わったこと

かつては大規模テストを企画して動けなくなった。今は「1週間=1仮説」で十分と決めている。やるのは3点だけ:

  • 位置: 導入直後 / 本文中段 / 結論直前 のいずれかをA/B
  • 文言: 便益型(例:「5行だけで迷いが減ります」) vs 行動型(例:「5行チェックを見る」
  • 長さ: 50〜80字(本文中) vs 120字前後(結論前)

週次でクリック率(本文中/末尾を分けて見る)関連記事遷移率・メルマガCVRを確認。勝った方を次週の標準にする——それだけで数字は動く。

2. 比べないことが教えてくれたもの(他社比較より“自分の勝ち筋”)

他社の巨大バナーは真似しない。毎日ブログの読者は軽さと自然さを好む。だから比べるのは他社ではなく自分の文脈適合度。以下のA/B例は、私の現場で勝率が高かったものだ。

  1. 位置A/B:
    A:導入直後に短文(〜60字)
    B:結論直前に少し長め(〜120字)
    結果の見方: Aは回遊↑、BはCVR↑になりやすい。目的に応じて週替りで採用。
  2. 文言A/B:
    A:「5行チェックで迷いが減る実例はこちら」
    B:「5行チェックを見る(2分)」
    学び: 行動動詞+所要時間を入れるとクリック率が安定。
  3. 長さA/B:
    A:本文中は50〜80字以内(テキストリンク1つ)
    B:結論前のみ120字前後(理由+行動)
    ルール: 本文中は“説明しない”。選択肢だけ置く。

3. それでも前に進む理由(勝ちパターンを“残す”仕組み)

勝った導線も、記録しなければ消える。私は次の3点で“残す”。

  • スニペット化: 勝ちテキストをHTMLの部品にして再利用(例:<p class="cta-inline">5行チェックの実例は<a href="/vol10-1-5line-checklist-editing">こちら</a>。</p>
  • 場所テンプレ: 記事テンプレに「導入後」「結論前」の2か所を空欄で確保
  • 週次メモ: 「位置×文言×長さ」の勝ち組み合わせを1行で残す(例:結論前×行動型×120字

小さく勝って、小さく残す。その積み上げが、気づけば大きな差になる。

まとめ

  • 毎週“1仮説”で、位置・文言・長さを軽く検証する
  • 本文中は短く・結論前はやや長く——目的で使い分ける
  • 勝ちはスニペットとテンプレに固定し、翌週の標準にする

次回予告

vol.13-1『“回遊が育てるCV”——内部リンクを3本にするだけの成長戦略』

次回はさらに前向きに。本文中CTAと相性の良い「内部リンク3本ルール」で、読者の回遊を増やしながらCVRを押し上げる、超シンプルな設計を共有します。今日から実装できます。

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