vol.155『“決める前の1分”——後悔しないための最小チェック3つ』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

⏱ 読了目安:約3分

決断は“速さ”じゃない。“雑さ”を消すだけでいい。

勢いで決めた瞬間、未来の自分が泣く。

元社長時代、俺は「決めるのが早い=仕事ができる」って思ってた。
でも実際は、早いんじゃなくて雑だった。

雑な決断は、後から“回収”が来る。謝罪、手戻り、信用の損失。
そして夜に反省会。「なんであれでGOした?」って自分に刺さる。

再スタートの今は違う。
決める前に、たった1分だけ挟む。
迷いを増やさず、精度だけ上げる「最小チェック3つ」。これで後悔が激減した。

決断の直前に“1分だけ止まる”チェックリストのイメージ

こんな人に読んでほしい

  • 勢いで決めて、あとから「やらなきゃよかった…」が多い人
  • 決断の手戻りが増えて、時間も心も削れている人
  • 迷いすぎは嫌だけど、後悔も減らしたい人

この記事で伝えたいこと

  • 後悔は“判断力不足”ではなく「確認不足」から生まれやすい
  • 決断の前に1分だけ止まると、雑さだけが消える
  • 内側の焦りがあっても、足元の一歩は“安全運転”にできる

1. “勢い決断”で痛い目を見たのは、だいたい夕方だった

現場って、時間が押す。数字が迫る。相手の温度もある。
その中で「今決めないと」って焦る瞬間が来る。

俺も昔は、そこでアクセル踏んでた。
「とりあえずGO」「あとで調整」——これが何度も事故った。

で、学んだ。
迷わないために必要なのは、長い検討じゃない。
“決める前の1分”でいい。確認だけでいい。雑さだけ潰す。

2. 後悔しないための「最小チェック3つ」——迷いを増やさず精度だけ上げる

チェック①:これは“今決める”案件か?(後回しOKの判断)

焦りの正体は、「今決めなきゃ損する」って思い込みが多い。
まず確認するのはここ。

  • 今日決めないと、本当に困る?
  • 24時間寝かせたら、むしろ良くなる?
  • “今決めるメリット”より“間違えた損失”が大きくない?

ここで「寝かせてOK」が出たら、決断しないのが正解。
決める勇気より、決めない勇気が必要な日がある。

チェック②:失うのは何?(最悪ケース1行で言えるか)

決断が雑なときって、だいたい“失うもの”を見てない。
だから1行で言う。

  • この決断で、最悪なにを失う?(お金・信用・時間・体力)
  • その最悪は、耐えられるサイズ?
  • 耐えられないなら「安全策」に寄せられる?

ポイントは、長く考えない。1行で書けるかどうかだけ。
書けないなら、情報不足か、感情が暴れてるサイン。

チェック③:次の一手は“戻れる形”か?(撤退ルールを添える)

後悔が減った一番の理由はこれ。
決断そのものより、戻れる設計を付けるようになった。

  • やるなら「小さく試す」になってる?(いきなり全振りしてない?)
  • やめる条件は決まってる?(例:3日で反応ゼロなら撤退)
  • 誰に・いつ・何を報告する?(自分の暴走防止)

決断は、正解を当てにいくゲームじゃない。
“外しても致命傷にならない形”にするだけで、後悔は激減する。

3. それでも前に進む理由——決断は“自分を守る技術”になった

以前の俺は、「決める=前に進む」だと思ってた。
でも実際は、雑に決めるほど、後退してた。

1分止まるだけで、余計な事故が減る。
事故が減ると、心が削れない。心が削れないと、続けられる。
結果的に、前に進む距離が伸びる。

焦りは消えなくていい。
ただ、焦りにハンドルを握らせない。
そのための“決める前の1分”だ。

まとめ

  • 後悔は「判断力」より「確認不足」から起きやすい
  • 最小チェック3つ:①今決める案件か ②失うものを1行で ③戻れる形(撤退ルール)
  • 1分止まるだけで、迷いは増えずに“雑さ”だけ消える

次回予告

vol.156『“決めた後の不安”の鎮め方——やり直せる前提で進むメンタル設計』

次回は、決断したあとに襲ってくる「これでよかったのか…」を鎮める方法を書きます。元社長時代、決めた後の不安で手が止まり、二重に消耗していた俺が、“やり直せる前提”で進むようになって軽くなった話。決めた自分を責めず、進むためのメンタル設計です。

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