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「今日は何もできなかった日」も、よく見るとちゃんと前に進んでいる。
一番メンタルを削られたのは、「失敗した日」よりも「何も積み上がっていない気がした日」だった。
売上がゼロ、アポもゼロ、新しい企画も進まず。数字だけを見ると「今日の自分は何もしていない」と思えてしまう。でも本当にそうだろうか、と今は思う。
再スタート期の僕をギリギリで支えてくれたのは、“大きな結果”ではなく、「小さな前進を拾い集める記録習慣」だった。あの習慣がなければ、とっくに心が折れていたかもしれない。
今回は、元社長として数字を追い続けてきた視点と、再スタート中の等身大の不安を交えながら、「成果ゼロの日でも積み上がる記録術」についてまとめていく。

こんな人に読んでほしい
- 「今日も何もできなかった」と自己否定で一日を終えがちな人
- 行動量はあるはずなのに、成果が見えなくて不安になっている人
- 再スタートを続けたいのに、途中で心が折れてしまいそうな人
この記事で伝えたいこと
- “微差の記録”という視点を持つことで、成果ゼロの日が減っていくこと
- メンタルを守りながら、淡々と前進を続けるためのシンプルな記録術
- 再スタートの歩みを「無駄な日」で終わらせないための一歩
1. 「今日は何も進んでいない」と感じていた頃のこと
再スタートの初期、僕は毎晩のようにこう思っていた。
「また何も結果が出なかったな」「今日も数字はゼロだ」と。
元社長として数字を追ってきたクセで、
「売上」「アポ」「契約」「フォロワー」など、目に見えるものばかりを成果としてカウントしていた。
それ以外の動きは、すべて“ノーカウント”にしてしまっていたのだ。
でも、よくよく振り返ると、ゼロの日なんて本当はほとんどなかった。
・断られた理由をメモした
・資料を1ページだけブラッシュアップした
・一件だけ問い合わせを調べた
・新しいアイデアをメモアプリに残した
こうした動きは、たしかに小さい。けれど、未来の「結果」をつくるための“下ごしらえ”ではあった。
それなのに、「数字にならなかったものは、なかったことにする」というクセのせいで、
自分の前進を全部自分で消していた。
そこで途中から、「数字以外の前進もちゃんと拾う」ための記録ルールをつくった。
それが、“微差の記録術”だった。
2. “微差”を拾う3つの記録ルール
「小さな前進」と言われても、最初は何を書けばいいか分からない。
そこで僕は、記録のハードルを極限まで下げるために、3つのルールだけ決めた。
① 数字だけでなく“行動のログ”を1行残す
その日やったことを、「何をしたか」ベースで1行だけ書く。
例:
・新しい業種リストを10件だけ調べた
・ブログの見出しを1つだけ修正した
・営業トークの中でうまくいかなかった一言をメモした
ここでは「結果」は問わない。
「行動したという事実」を残す。
これだけでも、「完全に何もしていない日は少ない」と気づけるようになる。
② “気づきのメモ”を箇条書きで3つまで
現場で感じたこと・学んだことを3つまで書く。
・この言い回しは相手の反応が良かった
・このタイミングで価格の話を出すと嫌がられる
・午前より午後の方が電話がつながりやすい など。
これは、“未来の自分へのメッセージ”でもある。
当日は成果ゼロでも、このメモのおかげで半年後に結果が出ることもある。
元社長時代も、こうした「現場メモ」の積み重ねが、次の施策のヒントになっていた。
③ 「よくやった」と言えることを最後に1つだけ書く
一日の最後に、あえて自分を褒める。
大きなことでなくていい。
・気が重い電話を1本だけでもかけた
・落ち込んでいたけれど、机には向かった
・今日はちゃんと早めにPCを閉じた
これは、「自分への採点表」ではなく「自分へのねぎらい欄」をつくる感覚。
減点ではなく、“加点できるポイント”を探す練習にもなる。
3. それでも前に進む理由——微差の積み重ねは、ある日「面」になる
微差の記録を続けていると、不思議なことが起きる。
ノートを数週間分めくったときに、点でしかなかった前進が、
線になり、やがて“面”になって見えてくるのだ。
「この頃から、同じ失敗が減ってきているな」
「この言い回しは、ここ数日ずっと使っているな」
「このタイミングで休みを取ると、翌週のパフォーマンスが安定しているな」
そんな傾向がじわっと浮かび上がってくる。
その瞬間、「自分は前に進めていない」という感覚から、
「ちゃんと進んでいたけど、見えていなかっただけだ」という感覚に変わる。
再スタートの道は、派手な成果よりも、地味な一歩の方が圧倒的に多い。
だからこそ、
・行動のログ
・気づきのメモ
・自分へのねぎらい
を拾い続けることが、メンタルの“土台づくり”になっていく。
もし今、「成果ゼロの日が続いている」と感じているなら、
まずは今夜から、小さな前進を一行だけでも書き残してみてほしい。
半年後、その一行が“ちゃんと前に進んでいた証拠”になるはずだ。
まとめ
- 成果ゼロの日に見落としているのは、「数字以外の前進」である
- 行動ログ・気づき・自分へのねぎらいを記録することで、微差の積み重ねが見えるようになる
- 小さな前進を拾い続ける習慣が、再スタートを長く続けるための土台になる
次回予告
vol.144『“一人経営会議”の開き方——迷ったときに立ち返るマイルール』
次回は、誰にも相談できない決断を迫られたときに、元社長として、そして今の一人のプレーヤーとして開いている「一人経営会議」について書きます。週に一度、自分だけの会議室で行っている振り返りと、迷ったときに立ち返るマイルールのつくり方をまとめていきます。
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