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「口伝のOJT」は限界だった——動画にした瞬間、再現性が生まれた。
教える人で成果が変わるのは、経営のリスクだ。
元社長の私は、“名人の背中”に会社の成長を預けてきた。だが現場は回らない。だから決めた——OJTを録画し、ライブラリ化する。会話・画面・判断の根拠を丸ごと保存し、誰でも同じ手順で再現できる状態を作る。
名人芸が動画になった日、育成は属人から仕組みに変わった。

こんな人に読んでほしい
- 育成が担当者の腕に依存しており、成果が安定しないと感じている人
- 新人が「わかる」けれど「できる」にならないと悩むリーダー
- 営業・CS・バックオフィスで、立ち上がりを短縮したい人
この記事で伝えたいこと
- OJTの録画とチェックリストで、育成を“再現可能な手順”に変えられること
- 動画は「場面×動詞×基準」でタグ化すると検索・学習が速くなること
- Day7チェック(vol.89)と組み合わせると、90日の滑走路が短くなること
1. “OJT×録画ライブラリ”との出会いで変わったこと
私がやったのは単純だ。名人の商談・サポート対応・社内オペをすべて録画し、短い章立てと基準を付けた。
録画の型(例:営業)
①冒頭30秒:挨拶→議題→合意形成(チェック:議題が箇条書きで示されているか)
②深掘り5分:現状/課題/意思決定者(チェック:決裁条件が口に出たか)
③提案3分:差別化→価格→次アクション(チェック:次回日時の口約束)
各動画に#場面(#初回商談 #クレーム一次対応)、#動詞(#合意を取る #値上げを伝える)、#基準(#次回日程取得 #CSAT4.5以上)をタグ付け。
結果、新人の自習が進み、初受注までの日数が28日→17日に短縮。人に張り付く育成から、動画に張り付く育成へ変わった。
2. 比べないことが教えてくれたもの
有名企業の研修パッケージを真似ても、現場には合わなかった。効いたのは、自社の“詰まり方”に合わせた撮り方と使い方だ。
・短尺主義:動画は5〜12分。1スキル=1動画で分解。
・失敗も残す:成功例だけでなく、失敗回のフォローも録る(なぜ戻したかを言語化)。
・ライブ→ライブラリ:週1の生OJTを必ず録画し、翌日までにタグ付けして保管。
・チェックリスト運用:視聴→実演→基準達成の三段階を◯/△/×で可視化。
比べないと決めてから、うちで勝てる型が太っていった。
3. それでも前に進む理由
録画には抵抗がある。恥も映るからだ。だが、恥の無い組織に学習はない。
私は、名人の“暗黙知”を会社の“公知”にすることに腹をくくった。個人の才能ではなく、仕組みの強さで勝つために。録画はその最短ルートだった。
まとめ
- OJTは録画して“場面×動詞×基準”でタグ化、短尺で分解する
- 成功も失敗も残し、チェックリストで「視聴→実演→基準達成」を回す
- Day7チェックと接続し、90日の立ち上がりを半分に詰める
次回予告
vol.91『マニュアルは“GIF×一行”——読む前に手が動く』
次回は、手順書を“短いGIFと一行テキスト”に置き換えた話。読み物から作業指示へ、現場の時間を取り戻した実装を共有します。
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