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厚い反省より、薄い1行。
例外は敵じゃない。“次の標準”のタネだ。
元社長の頃、同じミスが形を変えて何度も起きた。会議で長文の反省は出るのに翌週また再発——
現場に残るべきは立派な文章じゃなく、その場で使える1行だと気づいた。それからは「例外ログ1行」。昨日より1行、現場が賢くなる仕組みに変えた。

こんな人に読んでほしい
- 同じ手戻りが“名前を変えて”繰り返されている現場責任者
- 改善会議は多いのに、マニュアル更新が追いつかないチーム
- 「またやってしまった…」が口癖になっている小規模事業の社長
この記事で伝えたいこと
- 例外は“1行+写真”で残すと回り始めるという視点
- 厚い手順書より速い、毎日の“現場アップデート”の仕組み
- 明日から導入できるテンプレと運用ルール
1. 「例外ログ1行」との出会いで変わったこと
以前は、例外が起きるたびに改善書(A4×数枚)を書かせていた。立派だが遅い。
翌日には別案件で同じ穴に落ちる。——現場は“すぐ使える形”で記憶しないと意味がない。
そこで運用を変えた。現場で60秒以内に「1行+写真URL」だけを残す。書式は固定:
2025-10-24 / A現場 / 例外=型番Xは右基準→窓側で判定
対処=向き変更 / 次の一手=チェック1枚へ追記 / photo:URL / 担当:佐藤さらに翌朝は“更新10分”。昨日の1行をそのまま標準へ反映(追記は1行まで)。
このサイクルだけで、同種の再発は一巡で消え、現場の静けさが戻った。
2. 比べないことが教えてくれたもの
失敗の多くは、他社フォーマットを混ぜたときに起きた。項目が増え、誰も書かない。
僕らの結論はシンプル。写真 > 1行 > 翌朝1行更新——これ以外は足さない。
・文章は名詞+動詞だけ(例:基準=窓側/対処=向き変更)。
・感想・推測は禁止。事実と次の一手のみ。
・「例外申告」を叱らない。発見を称賛して、申告コストを下げる。
・標準への反映は欲張らない。毎日1行の小更新が最速で定着する。
3. それでも前に進む理由
完璧なマニュアルを作ろうとすると、現場は止まる。
でも、昨日より1行だけ賢くなるなら、誰でも続けられる。
薄い記録を毎日積む——その薄さこそが、最短で強い現場を作ると学んだ。
まとめ
- 例外は“次の標準”のタネ——1行+写真で残す
- 翌朝“更新10分”で標準に1行反映——分厚い改訂より速い
- 足さない勇気と称賛の文化が、継続と速度を生む
次回予告
vol.97『“見える壁1枚”——KPIは現場の前でしか育たない』
次回は、ダッシュボードより効く“壁1枚のKPI”。数字を動線上に置いて、迷いなく着手する方法を書きます。
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