vol.122『“議事録は5行”——押印までの合意だけを残す』

シリーズ①:Re:START NOTE|”止まりながら進む日々”

⏱ 読了目安:約3分

長文は摩擦、5行は推進力。

会議後の揉め事の8割は「余計な一文」から生まれる。

元社長としての結論はシンプルだ。残すのは“合意の骨”だけ。名詞三語と日付、そして次の一歩。これ以外は議事録から外す。

前回予告どおり、押印までの足跡を残すための「5行議事録」の型と、現場での回し方を公開する。

“合意の骨”だけを残す5行フォーマット

こんな人に読んでほしい

  • 会議後に「言った/言わない」で消耗している担当者・マネージャー
  • 決裁が近いのにメール往復でスピードが落ちるプロジェクトリーダー
  • 短時間で役員まで情報を正確に届かせたい人(vol.117参照)

この記事で伝えたいこと

  • 名詞三語+日付で摩擦を生まない「5行議事録」の型
  • 会議の最短導線(vol.121)と連動した配布・承認フロー
  • 現場写真(vol.116)や見取り図(vol.118)との最小リンク

1. 5行の型:名詞三語と日付で“骨”だけを残す

僕が社長時代に全社展開したフォーマットは、5行固定・名詞中心。動詞や形容詞は削り、名詞三語日付だけで意思決定の足跡を残す。

①【結論】合意事項:〈名詞三語〉(例:導入範囲/費用上限/撤退条件)
②【根拠】参照資料:A4片面(vol.100/115)、現場写真(vol.116)
③【役割】担当・責任:〈氏名〉〈部署〉〈権限〉
④【期日】開始・区切:〈開始日〉〈中間確認日〉〈完了日〉
⑤【共有】配布範囲:〈宛先群〉〈ログ格納場所〉(見取り図:vol.118)

例)クラウドツール試験導入の議事録(要点のみ)
①合意:試験導入/20ID/90日
②根拠:A4片面#3現場写真#1(ヘルプデスク導線)
③役割:鈴木(情シス) 実装責任、田中(営業) 現場運用
④期日:開始11/25・中間12/10・完了2/24
⑤共有:係長→部長→役員(実況メール接続/ログは案件フォルダ)

2. 書かない勇気:摩擦を生む“余白の敵”を捨てる

5行に収めるために、次を書かないと決める。

  • 感想・推測(例:「たぶん」「おそらく」)
  • 未合意のToDo(案はA4片面に残す/議事録は合意だけ)
  • 枝葉の議論(論点は見取り図のサブノードへ:vol.118)

議事録は“記録”ではなく合意の証跡。説明はA4片面、状況は現場写真、流れは見取り図に譲る。

3. 回し方:10分以内で承認ラインに乗せる

会議終了〜10分で以下を実行する。

  1. 5行をメール冒頭に貼る(件名:〈案件名〉/〈合意日〉/〈次アクション〉)。
  2. A4片面・写真・見取り図を添付かリンク。(資料は“右下=条件”に合意印)。
  3. 配布順は係長→部長→役員(vol.107)で一括CCは避ける。実況メール(vol.117)に接続。

目的は「早く読む・早く押す」。5行が冒頭にあるだけで、決裁ラインの通過速度は目に見えて変わる。

まとめ

  • 議事録は5行固定:合意・根拠・役割・期日・共有
  • 名詞三語+日付で摩擦を生まない(形容詞は捨てる)
  • 説明はA4片面/状況は写真/流れは見取り図へ分離

次回予告

vol.123『“10分フォロー”——会議直後に迷いを締め切る』

次回は、会議終了から10分で“迷い”を封じるフォロー術。5行議事録→役割タスク→初動チェックインを、元社長の実装例で解剖します。

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