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「守れない締切」は根性の問題じゃない——設計の問題だ。
社長の裏側はいつも火消しだった。だから決めた——T-72/T-48/T-24の“逆算3点”で時間を先に握る。
営業現場では、受注も制作も“ギリ納品”が常態化する。遅れるのは意志が弱いからじゃない。
節目がないからだ。三つの節目を固定した日から、締切は前に寄り、徹夜が消えた。スケジュールは、気合いで守るものではなく、仕組みで前倒すものだ。

こんな人に読んでほしい
- 毎回「直前のドタバタ」が発生して現場が疲弊している人
- 遅延の原因が人か仕組みか、判断に迷っているリーダー
- 営業・制作・バックオフィスの横断案件を前倒しで回したい人
この記事で伝えたいこと
- 「逆算3点(T-72/T-48/T-24)」で節目を固定すると遅延が消えること
- 計画・宣言・磨き込みの役割を分離すると手戻りが激減すること
- 自社の詰まり方に合わせて“数字と儀式”を微調整すべきこと
1. “逆算3点”との出会いで変わったこと
私が導入したのは、締切(T-0)に対して3つの節目を必ず置くこと。
T-72:計画固め(Plan)
・目的/範囲/担当/チェック者/リスクを1枚に集約。
・「やらないこと」も書く。見積と所要時間を確定。
T-48:前倒し宣言(Preview)
・8割版を全員に共有。差分リストと欲しいレビューを明記。
・未返信は“黙認進行”。指摘は最大3点まで。
T-24:磨き込み(Polish)
・数値/表現/体裁を詰める。検収観点を先に提示。
これだけで、週次案件の平均手戻りは2.3回 → 0.8回、納品前日の残業は体感で半分以下に。
現場が救われたのは、気合いではなく節目の“儀式化”だった。
2. 比べないことが教えてくれたもの
大企業の工程表を真似ても、うちの現場は動かなかった。効いたのは、自社の詰まり方に合わせた数値設定だ。
・SaaSの小改修なら「T-48/T-24/T-12」へ圧縮。
・紙の校了を伴う案件は「T-96/T-72/T-24」へ拡張。
・営業提案は「T-72で見積確定」「T-48で“早出しスライド”」を必須化。
さらに、誰が節目を鳴らすかを固定した。PMでなくてもいい。最も遅れを嫌う担当(多くは営業)が鳴らすと、全体の足が速くなる。
他社のベストプラクティスより、自社のボトルネックに刺さる数値と儀式が正義だ。
3. それでも前に進む理由
逆算は、最初だけ重い。だが一度回ると、チームは“前倒しの気持ちよさ”を覚える。
私が続けられた理由は、「遅延の恥」より「前倒しの誇り」の方が強かったから。小さな勝ちを積むほど、現場は自走する。
まとめ
- 締切は根性でなく設計で前倒す——T-72/T-48/T-24の“逆算3点”を固定
- 計画・宣言・磨き込みを分離し、手戻りを工程から除去
- 数値と儀式は自社仕様に調整し、節目を“誰が鳴らすか”を決める
次回予告
vol.85『ミーティングは“3質問だけ”——沈黙がアイデアに変わる』
次回は、会議に持ち込むのは3つの問いだけにした話。問いの質で場の密度を上げ、アウトプットを一気に前に運ぶ方法を書きます。
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